【住】おとぎの国のコブハウスの好きなところを熱弁します🔥

    今年も銀杏食べるぞー!/

今年は自分たちで採って、剥いて、焼いて食べるんだ〜♪と意気込んでムニムニとトロ舟いっぱいの銀杏を素手で洗ったところ…

顔に、耳に、尋常じゃない痒みの発疹が出ましたとさ。

調べりゃみんな教えてくれてるのに。

ゴム手袋、絶対着けましょう!

さぁーて久々の更新は、好きだ好きだと言いながら1年も放置してたコブハウスについてです♥危うく好き好き詐欺するとこでした。

今回は、

  1. コブハウスって?
  2. アースバックハウスとの違いは?
  3. コブハウスのつくりかた

の三本立てです✌うふふふふふ🐚

コブハウス〈Cob house〉って?

ナチュラル・ハウスと呼ばれる自然から採取できる材料を主に使用する建築方法の一派で、アメリカ南西部では珍しくない「アドビ」(Adobe)という方法の支流ともいえます。コブはイングランドやウェールズ、今では北米でも見られますが、他にもアドビ(日干しレンガ)やアフリカの家など名前が違うだけで世界中で見られる素材です。アドビもコブも基本的には同じ材料で壁を造られます。

その材料とは、粘土、砂、水、藁。

そう!材料は粘土、砂、水、藁だけ!!もはや、建てたい土地さえあれば材料はそこかしこにあるのです。

これを練って、泥団子状にしてどんどん積み重ねて壁を作っていきます。巨大な粘土遊びです。

最大の特徴は、

☝好きなデザインにできる

四角にしなくたって、波打ったっていいし、カーブさせたっていいし、四角いガラスだろうが、割れたガラスだろうが、周りを好きな形で包んでしまえばどんな形にでも出来るのです。

だから円形のコブハウスが多いです。可愛いですもんね。

ん?既製品の家具とかが置きにくいじゃんって??

ふははははは!

特徴2つめ

✌︎家具も家電も?自由に作れる

作れちゃうんです!他にも、ベッドや暖炉の配管を埋め込んだソファーなんかも作れちゃいます。このソファー、夏は土のひんやりさが気持ちよくて、冬は排気管の中を暖気が流れるのでお尻があったかで気持ちいいんです✨

また、

✌☝耐火性がある

そう!土は燃えない。コブハウスを燃やすのはめちゃくちゃ難しいです。むしろ大きな硬いピザ窯が出来るかも?

✌✌保温性がある

厚くすればなお一層ですが、コブは保温性に優れているので、パッシブソーラー(太陽熱を直接利用する設計の方法)によって壁に太陽熱を蓄積すれば、冬は暖かく夏は涼しい家を作ることが出来るのです。

✌☝✌環境にもお財布にも優しい

なんと言ってもこれ。コブは世界中に建てられてますし、1000年持っているものもあります。ただ、万一壊れたとしても自然に還るだけ。建てる時も崩す時も環境負荷とコストははほぼ0なのです。

火災には強くても、地震や雨にはどうなの?ということですが、コブはやはり

雨には弱い☔

です。なので、コブの外側は雨に強い漆喰でコーティングしますし、基礎と地上から20〜30cmは石と砂利でしっかり立ち上げてからコブを積んでいく必要があります。また、屋根もちゃんと防水できるもので庇が必要です。(どんな家もそうだけど)

だけども、曲線をたくさん使えるコブは

地震には強い💪

のです。前記事でも紹介しているアースバックもドーム型ということで曲線ですが、曲線は直線に比べて揺れに強い特徴があり熊本地震の際もアースバックハウスはビクともしなかったのです!

ここで気になってくる、

アースバックハウスとの違いは?

まず、材料が違います。

コブハウスは粘土、砂、藁、水

アースバックは土、セメント、消石灰、水

そのためアースバックは作る際に、ゴム手袋、メガネをしておかないと手が荒れたり失明の危険もあります。

その点コブは素手素足で触れるため、大きなビニールシートの上に材料を入れて素足で踏みながら混ぜていきます《通称コブダンス💃》

また、そのアースミックスをチューブ状のに詰めて叩いて、積み重ねていくのがアースバックの工法。けっこう女性にはハードワークです。

アースバックの特徴はドーム状の形態も出来るということ。コブよりも水に強いので、もちろん防水のためにガスファルトなどいろんな塗装をしますが、円周を縮めて積んでいってドーム状にすることができます。この形はカラビナ曲線といってとても強く地震にも強いです。(ただ書きながら思いましたが、ガスファルト他の塗装を施せばコブが内側にあっても大丈夫かもなぁ💡)

》ガスファルト塗装後のアースバックハウス

コブハウスのつくりかた

1.ミックステストをする

採れる粘土の質によって性質が異なるので、配合をいろいろ変えたバージョンのコブを紙コップなどに入れ、乾かし、コップを剥がして同じ高さから落とし、最も硬かった配合をテストします。

2.基礎をつくる

これは、アースバックハウスと同じでいいと思います。過去の記事をご参考に!

日本の気候は湿度対策が必要なので、しっかり掘る、セメントではなく水はけの良い石や砂利を使って地下〜地上30cmほど立ち上げるのがいいでしょう。

Vanさん談(大崎上島で木と土の家を作った左官職人さん)

3.コブで壁をつくる

前述したコブダンスでこねて、泥団子状にしたものをポンっと相方に投げて、キャッチした相方は建てたいところにバンっと投げつける!次の作業まで日数が空く時は断面に親指でブスブスと穴を開けておくと、次のコブが3D的に乾いたコブとも繋がって◎

コブ団子なんだからっ💩

ちなみに、Vanさんの故郷フランスでは、版築でコブハウスを建てるので一気に流し込めて少し早くできるらしいです。

4.屋根をつける

最後にのせてもいいし、木などで骨組みを立てて最初に作ってしまうのも長期のプロジェクトで雨に晒される、または、大きめの家を作る場合は良いですね☝

ちなみに私は草屋根にしたい🌱

そんな方に、またもやVanさんより耳より情報/

屋根の上にポリエチレンシートを敷いた上に、黒土+竹チップ+籾殻をミックスしたものを20cmくらいのせておけば自然に飛んできた種で草が生えて草屋根になるよ。出来るだけ軽くしたいから土に軽い素材を混ぜたい、バーミキュライトとかは高い。そんな時に籾殻はすごく便利だよ!

あー可愛い♡

5.塗装&装飾する

顔料を混ぜた漆喰を塗ったり、装飾を作ったり、カラー瓶をはめ込んだり、とにかく自由です。

どうですか?

作りたくなりましたか??ᐠ(   ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ


〜最後に参考になるものをご紹介〜

👉Youtube

プロスノーボーダーの女性が建てた2階建てのコブハウス

プロスノーボーダーの女性が建てた2階建てのコブハウス

英語も聞き取りやすくて小さくても機能的!

こちは男性。コブ団子も登場します💩

👉参考本

バイブル!英語で書かれてますが、なんと日本語訳を送ってくれる団体が👏

こぶのわ

本の本体がまず届き、日本語訳が毎週10ページずつメールで送られてきますよ。

1〜2年以内に建てたいコブハウス🏡

日当たりのいい斜面がほしいなぁー

建てる時にはワークショップを開きますので、是非お越しください。

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